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少子高齢化社会に向けて(ココママ)

 遠い昔の私は、チャレンジは二十代まで、三十代は発展、四十代は後任の育成、と思っていた。ところが、今の私は五十代にして大きなチャレンジの真っ最中である。
 きっかけは三年前。とある研究所で報告書作成を請け負っていたときに所長の先生がふと言われた「ベースアップしてあげたいけれど、あなたには何もないのでできない」というひと言であった。何もないとは、その研究所において、ベースアップの対象となる資格や業績がない、という意味であった。昇給の交渉をしたわけではなく、頑張って働く私に気遣い、先生がふと漏らした場面であったことも、余計に凹ませらせた。それ以前にも目前のことをきちんとこなし、会社に貢献した経験もあった。だがそれが世間の目、社会の目ということであった。娘も小さくフルタイムでの勤務が難しいこともあり、業務外の時間に勉強をしよう、先生に認められる資格は何だろうと吟味し、行政書士の資格取得の勉強を始め、今秋三度目の受験となる。
 文学部卒でIT系の業界に長くいた私には法律関係とは無縁だったが試験範囲は憲法、民法、行政法、商法、会社法、一般常識と広範囲に渡る。最初はさっぱりだったが、勉強が進むにつれ不思議なことが起こった。当初の脳内は砂漠のように何もなかった。そのうち徐々に憲法の街、民法の街、行政法の街などができ始め、その後しばらくすると、民法の街の入口から、左は総則、中央は物権、右は債権などのビル群が見えるようになり、総則ビルの一階には制限行為能力者制度、二階には意思表示、というように、徐々に脳内に法律知識の街が構築されていったのである。
 また、その知識を以って新聞を読むとそれ以前は「ふうん」で終わっていたものが、今では「こうなった背景は、〇〇のせいでは?」などとつぶやけるようになってきた。成長を実感する反面、合格にはさらに努力が必要である。
 ところで、報道においても少子高齢化は大きな問題として取り上げられている。平成29年の合計特殊出生率は1.43、そして高齢化率は27.3パーセントである。しかも日本人の平均寿命は、男性81.09歳、女性は87.26歳と長寿で、今後ますます少子高齢化が進むことが想定されている。いずれ、自分が介護サポートを受けることになった場合、少子化で人手が足らないなら、ロボットや機械は言わずもがな、人と人とが関わる部分の自動化できないところでは、日本人だけでなく外国人の方の助けを借りる時代が来るのではないだろうか。
 たとえば食料が枯渇し、生命を脅かされる危機的状況の国の方にとっては、日本の様々な職業分野で日本人と一緒に働き、収入を得て、笑顔のある日々の暮らしを送ることができる。日本にとっては、貴重な労働力の一員となってもらえる。ウインウインの関係ではないだろうか。
 行政書士の仕事のなかに、外国人の在留資格取得をサポートする、国際関係の仕事の分野があることを知った。合格の暁には、この資格を活かして社会に役立てないかと考えている。単に申請上の手続きを代行するだけでなく、より良い信頼関係を築けるよう、来日する方の国民性を理解したい。そのため実際その国に赴き、風土や文化、人間性に触れ、職の現場を見て、その体験に基づき、日本で生活を始めるにあたっての不安払拭や生活環境への順応など多方面から支援したい。日本の法律を英語で説明できるよう語学力にも磨きをかけたい。自分の小さな活動を契機に、日本人も外国の方も双方に信頼し感謝しあえるようになれたらと思う。年齢のせいか、以前よりより強く人の役に立ちたいと思うようになった。この気持ちを大切に、先の長いゴールを目指し一歩一歩取り組んでいきたいと思っている。

 

 
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