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僕の恩返し(阿部 徹)

 僕ら家族はあと2年でカナダに移住します。そう言う僕の英語スキルは小学生レベルで、経済的にも学力的にもかなり低いレベル。日本という国、一国だけで生活するのは自然災害や国の財政、子供達の教育を考えた上でも、リスクが高すぎると頭ではわかっていたが、全く行動に移せなかった自分。その傍で妻は計画的にカランメソッドで日々勉強中。その存在にプレッシャーを感じつつ行動に移せない自分を情けなく思う自分。
 子供の頃からずっとそうだった。計画性も持続力もなく、要領だけが良かった10代。田舎から上京し躁鬱を繰り返した20代、適当に生きていた30代の自分を救ってくれたのは妻だった。そして結婚し、第一子が誕生。僕に最初の自信を持たせてくれたのはこの第一子。妊娠が発覚し、ずっと吸っていたタバコをやめた。自分でも驚くほどすんなりやめられた。「どうせ、お前はやめられないよ」という自分の声が何度も聞こえた。それはそうだろう、これまでの自分はそんなことも決断・行動できなかったんだから。
 自己肯定感が著しく低く、些細なことでイライラし、小さな子供を抱えた妻に本当に迷惑をかけてきた。そんな日々でも妻は僕をいつも許してくれた。本当に何があっても。実の母からもそんな愛を向けられたことがなかった僕はやっと本来の自分と向き合えた気がした。
 第一子誕生からもう10年。今では3人の男の子に囲まれ、イライラすることもなく楽しく生活できている。じゃあ、このまま日本にいいじゃないか、という声も少し自分の中にはある。でもダメなんだ、どうしても。理屈じゃなくて、身体が日本だけにいるのは危険だと教えている。
 「国外に家族の居場所を作ろう。」
 子供ができてから妻とずっと話しあっていたこと。そして三男の知的障害が発覚してからは、彼の未来のために日本の教育では彼の素晴らしい個性は消されてしまうという思いがとても強くなった。
 「カナダがいいんじゃない?」
と妻が言った。そうか、じゃあそうしよう。彼女がそう言うならしっかりした根拠があるはず。僕はどこでも良かった。
 僕がまず1人でカナダに渡り家族のための居場所を作る。簡単なことじゃない。無理にさえ思える。でも僕は実現してみせる。実現できるって今なら思える。
 それが僕の初めての彼女への恩返し。僕はボディケアを仕事にしているので、世界中の人々の話を聞き、心の声を聞き、その方の身体と心の状態を伝え、リラックスしていただき、笑顔になれる。そんな施術を進めていく。その先に日本以外で家族の居場所を作るという、父として妻や子供達のために今一番必要なことを自分で成し遂げる。
 家族の為に自分が何か提供できる事のありがたさを感じつつ、カナダに渡り、生活の拠点を作り、笑顔で家族を迎え入れたいと決意しています。これが、僕が世界を目指す理由です。

 

 
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